骨粗しょう症
骨粗しょう症の診療について

骨粗しょう症とは、骨の代謝バランスが崩れて骨が脆くなる状態です。加齢とともに骨密度は低下し、一度骨折すると再び骨折しやすくなる「骨折の連鎖」が起こることもあります。
骨粗しょう症の主なリスク因子
- 加齢:骨密度は年齢とともに低下
- 性別:女性は閉経後にリスクが高まる
- 体型:低体重や痩せ型の人
- 生活習慣:運動不足、喫煙、過度な飲酒
- 栄養不足:カルシウムやビタミンDの不足
- 疾患・薬剤:糖尿病、透析、ステロイド薬の長期使用
早期発見と予防が大切です。
定期的な検査で骨密度を把握することが、骨折予防につながります。自治体では、女性を対象に5年ごとまたは10年ごとの骨粗しょう症検診が実施されています。
検診で異常を指摘された方や、男性で骨粗しょう症が気になる方もお気軽に当院へご相談ください。
骨粗しょう症の検査
骨密度を測る専用の器械で骨密度を測定します。当院では、最も精度が高いといわれる腰椎と大腿骨の2箇所で測定します。
また、背骨に既存の骨折がないかレントゲンで検査します。
これらの検査結果と問診から骨粗鬆症と診断された場合、最適な治療を提案するために採血をさせていただきます。

骨密度測定器
PRODIGY Fuga
当院では、DEXA(デキサ)法による骨密度検査を行っており、腰椎と大腿骨を測定することで、精度の高い骨粗しょう症の診断が可能です。
さらに、骨の質を評価するTBS(骨微細構造解析)もあわせて実施しており、骨折リスクのより詳しい評価が行えます。
検査は短時間で、痛みもなく安心して受けていただけます。骨の健康が気になる方は、お気軽にご相談ください。
骨粗しょう症の治療
骨密度の値と採血結果から患者さんごとに治療を提案させていただきます。
内服や注射による薬物治療に食事療法や運動療法を併行して行い、折れない骨づくりをしていきましょう。